レーザーおよびその応用技術の特定の研究分野,特に萌芽的な研究テーマ,急速な進展をみせている技術,システム的な検討を必要とする学際的な課題等に関して,専門家による集中的な検討を加え,その発展を促進することを目的としています.

技術専門委員会

2021年度技術専門委員会の活動

レーザープラズマ加速の将来像

2019年4月~2022年3月 主査:神門 正城(量子研)
レーザープラズマ加速では、ビームの安定化技術開発が大きく進展し、ビーム源・加速器としての応用が現実的な視野に入ってきた。この専門委員会では、レーザープラズマ加速によるXFEL開発プログラムImPACT-UPLや未来社会創造事業レーザー加速プログラムとも連携しながら、レーザープラズマ加速研究における、研究状況・技術開発の現状および課題を調査し、現実的な加速器として成立する為に必要な要素技術開発・研究、開発ステージにマッチした応用研究の展開について検討する。

光感性

2019年4月~2022年3月 主査:豊田周平(豊田産業)
レーザー照明の要素技術が急速に進展し、今後、レーザー照明のデザイン、レーザーアート分野が大きく広がることが予想されている。本専門委員会では照明関係のメーカー技術者、研究者だけでなく、「光」や「感性」に関わる人を中心に幅広く深い議論ができるメンバーで構成し、レーザーを視野に入れながら光(強度、スペクトル、見え方等)と人間の感じ方(快適さ、生体リズム等)について知見を得、議論することで、普及のためのコミュニティ作りに繋げる。

光無線給電

2021年4月~2024年3月 主査:宮本智之(東京工大)
現在、通信の無線化進展の一方で、給電配線が機器の無線化を制限している。既存の無線給電方式も存在するが、サイズ、給電距離、高周波ノイズなどの課題から適用範囲が狭い。光無線給電はこれらの課題を解決しうる方式であり、その進展は今後の社会・経済の革新も期待させる。本専門委員会では、新しいレーザー応用として、機器の無線給電化を実現し、その適用拡大を可能とする光無線給電について、要素技術、応用技術、応用システムに関する現状、課題、および将来動向を調査し、本分野の発展に向けた対策案を明確化することを目的とする。

レーザーの自動車応用

2021年4月~2024年3月 主査:山本和久(大阪大)
これまで自動車産業におけるレーザー応用は主として加工であったが、ここに来てレーザー照明、ディスプレイ、LiDARなどの応用開発が加速している。レーザーの自動車応用における要素技術、応用技術の現状および課題(レーザー安全、スペックル、光源等)、新たな応用について調査を行う。議論を通じて明らかとなった普及に係る障害を取り除きつつ、ヘッドライト、LiDAR、ヘッドアップディスプレイ、注意喚起照明などを中心とした応用拡大に取り組む。

ロボットフォトニクス

2021年4月~2024年3月 主査:村井健介(産総研)
ロボットにはその目となるLiDARやビジョンだけでなく、検査、表示、通信、加工など幅広く光技術が導入されつつある。ロボット技術とフォトニクス技術は近年目覚ましい発展を見せているが、学術的にも産業的にも融合が遅れている。両技術を融合したロボットフォトニクス産業はイノベーションを起こす可能性を秘めており、本専門委員会での活動を通して、ロボットフォトニクス分野を先導し、ロボットフォトニクス産業の育成・発展に貢献する。

光音響イメージング

2021年4月~2024年3月 主査:椎名 毅(京都大)
光音響イメージング技術は、レーザー照射で励起された超音波を受信することで、非侵襲で高速に、微細血管や酸素飽和度などの機能情報、脂肪の検出など、生体の構造や機能を可視化できる新たな生体イメージング技術として期待されている。本専門委員会では、基礎研究から臨床応用に至るまで幅広いテーマについて、大学や企業のレーザー工学、バイオイメージング、生物医学研究者等との間での情報交換を通じて、新たな知見や問題解決の指針を得、光音響イメージング技術の進歩と新たな応用への発展に貢献することを目的とする。

光への大気影響の推定、計測、補償、制御技術専門委員会

2021年4月~2023年3月 主査:高山佳久(東海大)
レーザーの空間伝搬は、通信、計測、観測、エネルギー伝送、レーザー推進など幅広く利用され始めている。この中で共通した課題として、大気中を伝搬する光波への大気揺らぎの影響問題が挙げられる。本専門委員会では、伝搬光への大気影響の推定、計測、補償、制御手法等について議論する場を設け、光の空間伝搬を利用する技術の発展に寄与する。議論では、要素技術、応用技術、サブシステム、応用システムを主な対象とする。

スマートパワーレーザー

2019年4月~2022年3月 主査:兒玉了祐(大阪大)
米国の大型パワーレーザー施設では、既にレーザーシステムへのロボティックスの導入や自動修復を含めたサステイナブルなシステムが導入されている。我が国はこれを凌駕する新たなパワーレーザーシステムとして、情報科学とレーザー工学を融合したサイバーフィジカルパワーレーザーシステムの構築を目指す。有識者、利用者が議論することで、要素技術や応用技術の現状および課題、更には、現在想定されていない新たな応用等についても検討する。

スマート農食産業へのレーザー応用

2019年10月~2022年3月 主査:水落 隆司(三菱電機)
農業・食品分野の環境整備・育種・生産・検査・分析・診断・加工・物流・再利用というフードチェーン全体をスマート化するために、光源・センシング・IoT/AI技術などを駆使しその実現を目指す。農食産業分野の有識者・従事者のニーズに対して、レーザー技術者・IoT/AI技術者等がシーズ(今使える技術)を提案、検証していくことで新たな応用展開を図る。

土木・建築分野におけるレーザー利用

2020年4月~2023年3月 主査:藤田雅之(レーザー総研)
近年のファイバーレーザーの高輝度化と周辺機器の高性能化により、ファイバーレーザーを屋外の土木・建築分野の現場で利用することが現実味を帯びてきた。レーザークリーナー等が製造販売されてはいるものの、現場での安全対策が確立していないために普及が進んでいない。本技術専門委員会では、土木学会・建築学会の専門家と協力して実用的なレーザー利用策を検討することを目指す。

社会実装に向けた次世代レーザー表層加工技術

2021年4月~2024年3月 主査:塚本雅裕(大阪大)
レーザ表層加工技術に携わる研究者ならびに実務担当者から構成され、研究者と応用分野のユーザーが対話することを目的に活動し、レーザ表層加工技術の社会実装を図る。一般社団法人レーザープラットフォーム (LPF) 協議会などの関連団体との連携を図ってシンポジウムの開催や、研究会「次世代レーザー加工」ならびにセミナーを開催するなど、企業等も含めたコミュニティを形成する。

次世代ファイバレーザー技術

2021年4月~2024年3月 主査:西澤典彦(名古屋大)  ロードマップ参考資料
ファイバーレーザーは実用的なレーザーであり,年々その重要性が高まっており,更なる展開が期待されている.この委員会では,ファイバ-レーザー技術の将来を見据え,次世代のファイバーレーザーに関する基礎技術・先端技術・応用技術を議論する.また,先のファイバレーザー技術専門委員会で作成したファイバレーザー技術に関するロードマップを定期的に見直し,更新する.これらの活動を通し,コミュニティの拡大・成熟と分野の発展を図る.

小型集積レーザー

2021年4月~2024年3月 主査:平等拓範(理研)
大型装置の小型、集積化はイノベーションの要である.物質・材料の性質をマイクロメータ(光の波長)オーダーで制御し,固体レーザーや非線形光学波長変換などの光学特性を強調、さらに新たな機能発現を目指したマイクロ固体フォトニクスの議論を深化させる.特に,微細な秩序制御(高度な物質制御)を施した物質の集積によるジャイアント光(高輝度光・高輝度温度光)の発生・制御が望めるジャイアントマイクロフォトニクス(Giant Micro-photonics)による小型集積レーザーの可能性や期待される応用につき展開を図る.

自然に学ぶレーザーカオスと量子ダイナミクス

2021年4月~2024年3月 主査:桒島史欣(福井工大)
本専門委員会では、自然に学ぶレーザーカオスと量子ダイナミックスの新しい研究展開および応用の可能性について、自由な議論の場を設ける。また、他分野特に自然現象との融合により、新たな応用、物理現象探求の深化を目指す。具体的には以下の3つを目標に掲げる。
①レーザーカオスおよびカオスそのものを組合わせた新たな工学的応用の探索
②新たな光学デバイスにおける不安定ダイナミクスの解明と制御
③レーザーにおけるカオスと量子ダイナミックス現象の学術的知見の蓄積

※本件に関するお問い合わせはレーザー学会事務局(lsj-admin@lsj.or.jp)までお願いします。

一般社団法人レーザー学会事務局

〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-6
TEL:06-6878-3070 
FAX:06-6878-3088